ひろせなおき個展「東京ネットカフェ犯行記」

ひろせなおき個展「東京ネットカフェ犯行記」
期:2014年1月17日(金)~1月21日(火) 14:00~22:00
※土日のみ開場時間を12:00に繰り上げて開催
オープニングレセプション:17日(金)18:00~
会場:素人の乱12号店(東京都杉並区高円寺北3-8-12 フデノビル2F)



この度、高円寺にあります素人の乱12号店「ナオ ナカムラ」では、ひろせなおき個展「東京ネットカフェ犯行記」を開催いたします。
ひろせなおきは、1987年茨城県ひたちなか市に生まれサッカー少年として育ちました。しかし20歳で患った身体の故障によりサッカーを断念し、素人ながらも音楽や美術で表現を模索している最中、Chim↑Pomに出会います。そして2013年、Chim↑Pomの卯城竜太氏が講師を勤める美学校の現代美術セミナーを受講します。
昼夜問わず日常的に自宅より渋谷を中心とした“東京の街”で過ごすことを好む彼にとって、街が自宅同然の存在でした。
 2007年、「ネットカフェ難民」というネットカフェで生活をする住所不定且つ日雇い派遣労働者を指す造語が、ドキュメンタリー番組で特集され、新語・流行語大賞にノミネートされるほど社会現象となりました。事実、いわゆる“その日暮らし”をしている人々もいる一方、ひろせは普段より自らネットカフェを好み何不自由なく自宅同然の生活を送っていたため、マイナスのイメージに吸収されてしまう「ネットカフェ難民」という造語に対して強い反抗心を抱きます。そして、メディアでは伝えないネットカフェに対する彼が目にしてきた決してマイナスではない、むしろプラスな実態を持ち前のポジティブさやフットワークの軽さを武器に証明していきます。
 街・モバイルハウス・シェアハウス・ホテル・ゲストハウス・ネットカフェ――。
現代社会において、個人の“生き方(=ライフスタイル)”は人生観、価値観、習慣などに応じて多種多様になってきているのではないでしょうか。
本展覧会「東京ネットカフェ犯行記」は「ネットカフェ難民」というマイナスなことばやイメージに対するひろせ自身の反抗を犯行したドキュメントプロジェクトです。ネットカフェの本棚やブースを模したインスタレーションと映像作品をメインに、立体作品や平面作品、最後の部屋にはネットカフェに唯一足りないコミュニティスペースの提案で構成します。
ひろせなおきによる初作品の初個展をこの機会にどうぞご覧ください。

Chim↑Pom:社会的メッセージの強い作品で国内外問わず活躍し続けている6人組アート集団
http://chimpom.jp/


はじめて知った東京の夜は
16のとき。
渋谷。新宿。池袋。
街に、優しく包まれる感覚は
10年たった今も変わらない。。。

東京って
「街のすべてが家」なんだ。

住む。
どこに住む?
だれと住む?
それは、自由に選択できる。
しかし、
ひとりでネットカフェに住んだら
難民と呼ばれてしまった、、、。
長屋での生活
学生を支えた 寮や下宿
最近、流行りの シェアハウス。
ここから仲間はずれにされたネットカフェ。
おかしいだろ?
同じ共同生活にしか見えない。
どこが難民なんだよ?
僕もネットカフェに住んでいた。
自ら好んで住んだ。
楽しかった。
友達もできた。
難民じゃねぇし。
間違いなく、難民と呼ばれる必要がない。
もぉ、ネットカフェ難民の時代は
終わってる。
むしろ、今の最先端。
快適さや、利便性を求めた
新しいライフスタイルが
ネットカフェにあるんじゃねーの?


ひろせなおき
1987年11月2日 できあがり。NO 反抗心 NO らいふ。いくつになっても、男として可愛くいたい26歳。性的なイミジャナイヨ?住んでるとこ東京のどっか。だって街が家なんだもん。特技ゎね。改札の前で、、、引き返すこと。今日も夜の東京を捜す。目的もなく、捜す。目的はないけど、、、なんかヤバイ出会いに期待してるぉ‼

【artscape 2014年02月01日号(artscapeレビュー)】ひろせなおき個展 東京ネットカフェ犯行記|福住廉