キュンチョメ個展「遠い世界を呼んでいるようだ」展


キュンチョメ個展「遠い世界を呼んでいるようだ」展


会期:2012年11月9日(金)10日(土)11日(日) 13:00~20:00
オープニングレセプション:9日(金)20:00~
会場:素人の乱12号店
協力:天才ハイスクール!!!!
作家WEBサイト:キュンチョメ

この度、高円寺にあります素人の乱12号店「ナオ ナカムラ」では、キュンチョメ個展「遠い世界を呼んでいるようだ」を開催いたします。

 キュンチョメは、2009年に結成した、1984年水戸生まれと1987年横浜生まれの男女から成る二人組ユニットです。
 2008年、2011年に開催された横浜トリエンナーレ開幕を花輪をかぶってゲリラ的に祝した「キュンキュンゲリラ☆ポストなまはげ」シリーズをはじめ、遅延証明書の中心を亡くなった人の形に切り抜き、ただの紙切れの先に見える死の痕跡を現場にスプレーで残していく「とんでったあの子はいわゆるフツーの女の子」(2011)、3月11日の大震災により計画的避難区域に指定される寸前の村に、解除された際みんなでパーティーができるように道具をタイムカプセルに入れて埋めた「指定避難区域にタイムカプセルを埋めに行く」(2011)などコミカルとシリアスが入り混じる作品を多数発表してきました。
 そして、「kawaii plus大賞展」(2012/青山スパイラルガーデン)ではバロックス賞受賞、「群馬青年ビエンナーレ2012」(2012/群馬県立近代美術館)への入選など今注目の若手作家です。
 メメント・モリをテーマに掲げながら、街に繰り出しては日常にあるライフワークのカタチを変えて伝えています。

 本展覧会では、インスタレーションや映像、会期中終始行われるパフォーマンス作品などすべて新作で構成され、会場の外には目印となるようお馴染みの花輪が展示される予定です 

 また、タイトルである「遠い世界を呼んでいるようだ」は、安部公房の小説「けものたちは故郷をめざす」に出てくるフレーズから引用しています。絶望の最中、最後の希望を抱くシーンでこのフレーズが出てきますが、キュンチョメも同様に、“絶望”が氾濫している社会に対して、“希望”を忘れずに遊び続けているようです。

 衝動や欲望をエネルギーにして、社会の絶望を遊び倒す実行犯、キュンチョメの初個展をこの機会にどうぞご覧ください。

 また、11月25日まで旧東京電機大学跡地で開催中の「TRANS ARTS TOKYO」にも参加しています。こちらも併せてご覧ください。







今夜すごい叫びたい
青山墓地で一番小さな墓を探したい
マッドサイエンティストの息子になりたい
鍋底の穴から月を見たい
イルカが住んでる水槽を叩き割りたい
トビウオとスカイダイビングしたい
ヘル呼んで一緒に逆上がりの練習したい
虫取り網で飛行機を捕まえたい
真っ赤な風船を超燃えてる太陽にしたい 
私が視てきた風景はっておきたい
カスみたいな世界に花を添えたい

いっぱいキュンキュンして、いっぱいチョメチョメしたい

※会期中、ずっとキュンチョメが遠い世界を呼んでおります。