堀内悠希個展「スターチャートとラジオスター」


堀内悠希個展「スターチャートとラジオスター」

期:2014年10月10日(金)~10月14日(火) 14:00~21:00

オープニングレセプション:10日(金)18:00~
会場:素人の乱12号店(東京都杉並区高円寺北3-8-12 フデノビル2F)

作家WEBサイト:堀内悠希

この度、高円寺にあります素人の乱12号店「ナオ ナカムラ」では、堀内悠希個展「スターチャートとラジオスター」を開催いたします。

 堀内悠希は、1990年奈良県生まれ。現在、東京芸術大学美術学部絵画科油画専攻の4年に在学、来春卒業を迎えます。

 これまでの展覧会に、「Ping Pong!」(20143331 Arts Chiyoda)、「一万年/after 10,000 years」(2014CASHI「かしがろう」)、「Tropical Forest」(2014/東京芸術大学Yuga Gallery)など学内を主に多数ありますが、堀内にとって本展覧会は初個展になります。

 堀内は制作過程において徐々にコンセプトなどを明確に言語化していきます。そして完成した作品からは、作品そのもの自体が語りかけてくるエピソードを鑑賞者に想起させることに加え、制作過程で意図的に作家によって加えられたエピソードが存在し一つの作品として完成します。また、それらのナラティブな一面はどれも彼女にとって生きる上で欠かせない日常を揺さぶるもの(生活、恋、愛、思い出など)であり、作品としてアウトプットすることで個人的なエピソードを鑑賞者に伝え残していきます。それらはどれも生きることに対してポジティブであり些細な日常の喜びや幸せを噛み締めて分かち合いながら、どこかセンチメンタルな気持ちにさせます。

 “生きる”という文字のネオンサイン「ヤングアライブ」(2014)は、展示が終わると堀内の自宅の押入れに仕舞われ、展示の度に光を放ちます。そのいつか光る時を待ちわびる“生きる”(作品)を再び光らせる未来まで、作家として“生きていく”と心に決めます。堀内の満面の笑みを写した映像作品「どうせなら笑って生きる」(2014)は、堀内が自撮りで8時間に亘る終始笑顔の様子を連続撮影したものです。生活の中で故意に繰り返される引きつった笑顔から最高の笑顔、笑顔の果ての涙までおさめた8時間の映像は、堀内によって再編集され満面の笑みへと姿を変えます。

 本展覧会では、新作の写真や金属板のドローイング、映像などを用いたインスタレーション作品をメインに、過去作とともに構成します。

 作品そのものから物語られるエピソードと、堀内が制作過程で生み出した作品から物語るエピソードに耳をかたむけていただければ幸いです。

堀内悠希の初個展をこの機会にどうぞご覧ください。